私たちを照らしてくれる、認めてくれる
そんな光が僕たちの想像したこの世界の
どこかにあると、信じていた
いつか必ず見つけられると信じて
光あふれる世界こそが、この理想の世界の真実の姿だと
何を勘違いしていたんでしょう
光さえ見つければ救われるとでも思ってた
暗闇が、今日も僕たちをあざ笑う
光がさせば 認めたくない世界を変えられるとでも
世界に受け入れてもらえるとでも
無理無理、世界はそんなに優しくない
僕たちの足は潰れてしまった
光を求めて世界の果てまで、夜も休まずさまよい続けたから
もう歩けない、立ち上がる気力もついえてしまった
光なんて求めるから、苦痛を味わう
望みを抱かなければ、平穏でいられた
希望を手放し、心に蓋をすること
ただそれだけで、恐れとは無縁の日々が約束されるのですから
それは、暗闇の中、永に続く平穏
退屈は嫌い、それこそが苦痛でなくてなんだっての?
諦めを知らぬのは、空虚な人形ゆえか
おかしな選択なんてしない、過ちなんて犯さない
人間の賢明さが一筋でも我々にあれば...
それほどまでに 、光を求め、焦がれていた
皆様ご存知、光は与えてくれますわ
正しい行いには、正しい恵みを
浅ましい行いには、相応の報いよ
光はすべてを白日のもとにさらしてくれますの
誰もがその眩きに惹きつけられてしまう...
なのに光が見つからない、この世界のどこにも!
持てる者が持たざるを虐げる
他人事で踏み荒らし、奪っていく
さもそれが世の摂理だとでも言うように
私たち、こんな世界が作りたかったの?
あの日聞こえた、新しい世界の産声
...いや、あれは悲しみの同刻だったのか
こんな世界に作られてしまった、そのことを悔いているのか
そんなふうにしか創造できなかった僕たちを、憎んでいるのか
どうして世界が歪なんだろう、空っぽで、でたらめ
そんな私たちが作ったから、世界も空っぽなのかもしれない
ごめんなさい... 人間じゃなくて、神様じゃなくて
光あれと叫んでも、こだまする声もない
ごめんなさい、ちゃんと作ってあげられなくて
ねぇ、どこに行けば光があるのよ
人形にはお似合いの結末ですね
余計なことをおっしゃらないで
...本当はみんなもわかってるんだろう
この世界のどこにも光なんて...
見つからない光の代わりに、一つだけわかったことがある
空っぽの人形たちが作り出した世界は所詮空っぽ
光なんて、この世界のどこにもありはしない
それが僕たちの、僕たちが作り上げたこの世界の「真実」
終わりのない調べに月影が揺らめく
ゆらゆらとすべての命を包容する大きな流れ
体を預ける、深く深く沈んでいく
目を瞑る、奥へ奥へ沈んでいく
暗く穏やかな水底には、音もない
耳を澄ます、は、この声は...
私を游ぐ大事な 大事な水のせいたち
けれど... 歌声は消えてしまった
裏切りは魂を殺すと知りました
私はもう死んでいるようなものですね
もう誰も訪れることはないのかもしれない...
生まれてなければ、死ぬこともない
自我もなく、エディアカラの海を漂うだけの化石たち
二つの目すら持ってない、それとあたしはどう違う
私はまだ海の中、肺で呼吸もできてない
そしてこの目で世界が見たい
見るべきものがあるかなんて知らないけど
生まれてどうするの、どうせ死ぬだけ
同じだってどうして言えるの
生まれては消える、たくさんの海のあぶくみたい
ゆらゆらはじけて、とてもきれい
昨日のあぶくはじけて消えた
今日のあぶくも、明日消える
光のない水の底 静かで 穏やかで
そして、新しい私に生まれ変わったの
いいえ 、中身が空虚だからこそ
詰め込むことができましたよ
縫い合わせるのも得意ですの
針で刺しても痛みなんて感じませんわ
だって私、強い強い人形ですもの
詰め込んだ者たちが 、次に次にと
なんだか 赤黒く濡れていて
汚れなんて水に薄まって見えやしないわ
見えなければ、ないのと同じ
波のうねりともつれあい、飲み込まれ
そして僕は消える、死んでいく
悲しみを知らない真っ白な僕に
僕と君とで、生まれる前から、もう一度
叶うことなど、許されるはずもない
また今日も僕を責める声がする
ここには神様なんていないから
命を生み、やがてすべてが帰る場所
命は回帰する、私たちは再び星の胎児となる
そう、そこには光が満ちている
私たちの理想の世界が広がっている
当たり前だと思っていた、暖かな場所
窓の外、カーテンのように揺らめく光
若葉の雨だれ、美しいバラたち
コロコロと転がる子犬のようなピアノの音色
私の愛するすべて、宝物のような何もかも
ずっとここにあったのね... 何も変わっていないのね 私、変わらずここにいたのだわ 大切な宝物たちに抱かれて
果てなく続く地平線が姿を現す
まるで劇場の幕が開けるみたいに
大人気の人形劇、劇場は今日も満員よね
ステージという大地を二本の足で踏みしめる
実感する、あたしはこの時を待ってたんだって
ゲストが、世界が、あたしを待ってる
待たせちゃかわいそうだもん
ライトがちょっと強すぎるけど
それで焼き尽くされるなら悪くない
僕の体... 目に、耳に、口に、頬
手足に、お腹、脹脛、頭と心臓
いつからかぶっていたんだっけ
まるでそう、僕の皮膚...
だけど、今、君が僕に手を伸ばす
ありがとう、本当の僕を見てくれて
本当の僕を受け入れてくれて
ずっとずっと一緒にいようね
これが あれほどまでに探し求めた、私たちの光
すべては 、皆のおかげです
光のありかは、私たちの心の扉の向こうにあったのですね
私たちは初めから、光と共にあった
互いに扉を開き合った、私たちだからこそ
光の奥に、もう一つの扉が見えます
あの扉は開けてはいけない、直感がそう囁くけれど
光のもとで、一緒に歌って、時に踊って
人形も私の歌を褒めてくれる
モーティスの歌声大好きだよ
ありがとう、でもね 私の方がきっと大好き
だって、あなたに会えたから私がいるの
出会えなければ、私はどこにもいなかった
暖かい日だまりに微睡みながら
このままぬくもりに浸っていたい
だけど、世界は許してくれない
それがこの世界を作ったあたしたちへの罰だから
眠りから引き戻される、世界に
光も見つけられない、映らない
だけど、深い闇の中に何かが見える
私たちを照らしてくれる、認めてくれる
眩くて素敵なものだと思ってた
僕たちの心を、暖かく、満たしてくれるものだって
喉も枯れ、今は泣き叫ぶ声もない
だって、動かしても意味がない
まばよく見えたもの、大切だったもの
利用されるのも 裏切られるのも
信じても、傷つくだけだから
どんなに手を伸ばしても届かない
張り付いた仮面はもう取れない
弱々しくて、今にも消えちゃいそうだけど
こんなところにありましたのね、光が
かぼそく、激しく、泥臭くも
消えることなく、瞬き続けるもの
暖かく美しいものとは限らない
傷を、過ちを、耐え難い苦しみを知った
無駄なことなんて一つもなかった
その全てが教えてくれたから
僕たちの世界に生まれた本当の光
光が生まれて、この世界も完全となる
すべてが嘘で、すべてが真実
完全なる、人形たちの世界の完成
光のもとでは、すべてが自由
領域を飛び越える、軽やかに
光はすべてを等しく許してくれる
私はあった、ずっとあった、ただここに
存在なんてとうに証明されていた
光のもと、私たちは流転する
恐れも、悲しみも、愛も、死も、忘却も
人形も人もに 私もあなたも
生まれて、死んで 生まれ変わって
光の中で私たちは一つに溶け合い、混ざり合う
良いも悪しきも 常識も概念も
やがてはすべてが解ける、消えていく
恐れも、愛も、死も、悲しみも、忘却も
君だけに特別な人形劇を見せてあげる
劇に出てるのはどちらでしょうね
本当の僕達が知りたいだろう